ファイヤーポリッシュとは?
先日ご紹介した「銀河の碧い石のかんざし」で使用したチェコビーズです。8mmサイズ。
コレが、ただのビーズではないのですよ奥さん!
正確には
「チェコビーズ ファイヤーポリッシュ ラズベリーダブルコート」
という名称なのです。が、
この
「『ファイヤーポリッシュ』とは一体なんなんだ?」
という疑問を、ビーズを扱うハンドメイド作家は誰しも一度は抱くことでしょう。
ハイ、もちろんわたしもです。
なので、今回改めてこの「ファイヤーポリッシュ」について調べてみたので、ここにまとめておきます。
「ファイヤポリッシュ」「ファイアーポリッシュ」と呼び方はいろいろありますが、当ブログでは「ファイヤーポリッシュ」に統一しておきますね。
この「ファイヤーポリッシュ」を英語で書くと「Fire Polish」です。略して「FP」。
直訳すると「Fire(火で)」「Polish(磨く)」となります。
そう「ファイヤーポリッシュ」とは、ビーズの製造方法の一種なのです。
しかも、火で磨く(!)という、とても独特な製法でもあるのです。
ちなみに「ファイヤーポリッシュ」を辞書で調べるとこう書かれています。
ガラスの表面をバーナーの火炎で溶かす加工、あるいはその加工により作られたガラス製品を意味する語。火炎研磨ともいう。ファイヤーポリッシュの技法は、艶出しや欠けの防止などに効果があるといわれる。特にチェコの伝統的なガラスビーズに特徴的な技法として知られている。
引用元:Weblio辞書
ほうほう、なるほど〜……。
「火炎研磨」なんて、なんだか必殺技の名前みたいで、自分の中の厨二心をちょっぴりくすぐられてしまいますが(おいおい)。
ファイヤーポリッシュビーズ独特のあのキラキラな艶感、柔らかな光沢は、カットしたガラスを火で炙って実現しているものなのですね!
さらに今回ご紹介したファイヤーポリッシュビーズは「ラズベリー ダブルコート」という特殊なコーティングが施されています。
「ダブルコート」とは一体何かというと、二色を重ねたコーティング技法です。
このコーティングにより、光の当たり方で色の見え方がさまざまなものに変化するのですね。
それは紫色だったり、ピンク色だったり、はたまた金色のような輝きを見せたり…。
本当に、調べれば調べるほど、奥の深いビーズでありました、
ファイヤーポリッシュ チェコビーズ。
……と、長くなってしまいましたが。
こんなに手間暇かけて作られた素晴らしいビーズだということを知って、その愛おしさはますます募るばかりであります!
【最後にひとつだけお願いです】
上に記載した製法により、チェコファイヤーポリッシュシリーズのビーズは生産ごとに色むらが生じる場合があります。
色の出方も、ひとつひとつの個体差が大きいです。
同じものは二つとしてない、この世にたったひとつの稀有な存在として、お手元のビーズをどうか愛でてあげてくださいませ。