ミモモスティの身も心もハンドメイド

かんざし・モンチッチ・リカちゃん人形が好きです

大好きな「かんざし」や
「モンチッチ」「リカちゃん」
ハンドメイドについて語ります
2020年末に発病した膠原病の一種
「混合性結合組織病(MCTD)」
についての症状も記録しています

チェコビーズって大変だ

赤いチェコビーズ テーブルナツメカット

クラシカルで素朴な風合いのチェコビーズ

 

ビールと音楽の街、チェコ共和国

この国で生まれた「チェコビーズ」に最近わたしは興味津々なのであります!

黒地に灰色のストライプ柄の双円錐形チェコビーズ

ストライプ柄の双円錐形チェコビーズ

どことなく古風でもあり斬新でもあるチェコビーズの外観は、わたしの好きな「レトロモダン」なデザインと通じるところもあります。

シンプルなビーズやパーツと組み合わせるだけでも、クラシカルな雰囲気がぐっと増して素敵ですよね!

 ……とか言いつつも。

実はわたしは、チェコビーズについて詳しく語るほどの知識を持ち合わせていませんし、そもそもチェコビーズ自体そんなにたくさんの種類を所有していないのですよ…くすん。

グレーにゴールドのストライプに入った双円錐形のチェコビーズ

これも双円錐形のチェコビーズ

 

以前「ファイヤーポリッシュとは?」という記事で、チェコビーズの製造加工方法のひとつである「ファイヤーポリッシュ」(FP)について解説をしました。

mimomosty.hatenablog.com

この「ファイヤーポリッシュ」の他にも、チェコビーズにはたくさんの製造方法や色や形、模様などがありまして…。

ちなみに、冒頭の写真の赤いチェコビーズは「テーブルカット」(TC)という加工方法が用いられています。なんとあの「火で磨く」というファイヤーポリッシュよりも、さらに手間をかけて作られているそうです。

 

具体的にどう作られているのかというと…。

  1. プレス成型をする
  2. コーティング作業をする(泥のような素材を使用)
  3. 焼き付けてコーティングを定着させる
  4. 両面を順番に研磨する

……という、長い製造工程を経て、ようやくビーズが完成するのだそうです! !

 

何よりもわたしが驚いたのは、3番目の「焼き付けてコーティング」という点です。ファイヤーポリッシュ(火炎研磨)ではないのに、ここでも「火」を使うのか…と。

もしかして「チェコビーズ」と「火」は、切っても切れない縁のようなものでつながっているのではないか、とさえ思わせられます。

 

──と、前置きが長くなりましたが。

そんな「テーブルカット」の製法で作られたチェコビーズを使用して、かんざしを作ってみました!

赤いチェコビーズテーブルナツメカットを使用して作成したミモモスティのかんざし

テーブルカットチェコビーズを使ったかんざし

赤いテーブルカットチェコビーズと、グレーのダイヤ型のアクリルフープの組み合わせです。どことなくエスニックな雰囲気の漂うアイテムに感じられるのは、わたしだけでしょうか?

 

実は実は。このかんざしを初めて作ったのはちょっと前になりまして。

軸の短い「飾りかんざし」として作成し、わたし自身よく普段からまとめた髪にサッと刺して愛用していたりします。

派手すぎない・さりげない・どんな服にも合わせやすい(特に冬の服装に合うのかも)というデザインで重宝しているアイテムです。

 

さらに。

今回はこのテーブルカットのチェコビーズで、お揃いのピアスも作ってみましたよ。

赤いチェコビーズテーブルナツメカットで作った一粒ピアス

テーブルカットチェコビーズのピアス

さりげなく、でもきちんと存在感があって、とても良い仕上がりです。

上下に付けた3mmのメタルビーズは、耐熱性・耐食性・強度に優れた「ステンレス304製」を使用しています。

以前に安価のメタルビーズを使用していて、色が変色してしまった…という経験から「メタルビーズは少々お高くても絶対にステンレス製!」という強いこだわりをもっています。

 

ピアスのフック部分はもちろん、アレルギー対応のサージカルステンレス(SUS 316L)製です。

 

──こうして見ると、何気ないおしゃれなビーズのひとつであるチェコビーズですが、改めてその長く大変な制作工程を知ると、とてもかけがえのないものに思えてくるから不思議ですね。

 

 

【最後にひとつだけお願いです】

上に記載した製法により、テーブルカットチェコビーズは生産ごとに形や模様の出方が異なります。

色の濃淡も、ひとつひとつの個体差が大きいです。

同じものは二つとしてない、この世にたったひとつの稀有な存在として、お手元のビーズをどうか愛でてあげてくださいませ。