【閲覧注意】リカちゃんの髪の毛を自分でカットしてみる③お湯パーマ
人形の「生首状態」の写真が多数掲載されております。
苦手な方はご注意くださいますようお願い申し上げます。
というわけで、
「閲覧注意記事」がまた来ましたですよ。
面倒なので今回はボカシもモザイクもかけていません。
ご注意をば。こんにちは。ミモモスティの未桃みもです。
今回は「③お湯パーマ」編。
前々回と前回のブログ記事の続きになりますので、
まだご覧になっていない方はぜひこの機会に①から通してお読みくだされば、
ありがたいことこの上ない限りでございます。
▼「①道具と準備」編
↓ ↓ ↓
▼「②実際に切る」編
リカちゃんの髪の毛について
「お湯パーマ」とは
前回も記述した通り、
リカちゃんの髪の毛はもともとまっすぐなビニール繊維のため、
切ったそのままのボブヘアだと「金太郎」や「クレオパトラ」のような、
毛先がツンツンしたおかっぱヘアになってしまいます。
そこで、
毛先を内側に緩くカールさせるために利用するのが
「お湯パーマ」なのです。
そもそも「お湯パーマ」の原理とは? その方法は?
それらの疑問について簡単にご説明したいと思います。
リカちゃんの髪の毛の原料は
リカちゃんの髪の毛は
「ポリ塩化ビニリデン系繊維(PVDC)」という素材で出来ています。
これは「サラン®」という登録商標名で
「旭化成ホームプロダクツ株式会社」が製造・販売をしています。
(※以下「サラン」と表記します)
ポリ塩化ビニリデン系繊維 サラン® | 旭化成ホームプロダクツ株式会社
「サラン」と聞いて「あれっ?」と気づいたアナタは鋭い!!
そう、有名な「サランラップ」。
あれも実は「サラン」から出来ている製品なのです!!
ちなみに「サラン」の原料。
約70%は「塩(塩化ナトリウム)」由来です。
「塩化ナトリウム」は海などから大量に採取できる、豊富な資源のひとつでもあります。
リカちゃんの髪の毛は地球に優しい素材といえますね!
(でも、しょっぱいか確かめるため舐めたりしたらダメですよ!!)
リカちゃんの髪の毛の特徴は
そんな「サラン」は
「熱可塑性(ねつかそせい)」という性質を持ちます。
「熱可塑性」とは
常温では変形しにくいけれど、加熱すると軟化して成形しやすくなり、
冷やすと再び固くなる…
という、
プラスチック特有の性質の一種でもあります。
「お湯パーマ」はこの「熱可塑性」を利用して行います。
熱湯にリカちゃんの頭部をしばらく浸して髪の毛を柔らかくして、
その後に急速冷却をして髪のクセづけをするという、
いわゆる「パーマをかける」という状態を、熱湯と冷水で再現するのです。
「お湯パーマ」を実行してみる
必要な道具一覧
- 大き目の鍋
┗ お湯を沸かしてリカちゃんの頭部を熱する - 耐熱性のザル
┗ 鍋の熱い側面に頭部がつかないように使用 - 割りばし(と爪楊枝)
┗ 頭部に挿して使用。爪楊枝の用途は後述 - 小さいビン
┗ 頭部に挿した割りばしを立てるのに使用 - 調理用温度計
┗ お湯加減を確認するのに使用 - ドール用スリーブ(57mm)
┗ 乾燥時に頭髪の広がりを抑えるのに使用 - 輪ゴム
┗ 頭部とラップと割りばしを固定するのに使用 - キッチンタイマー
┗ 熱する時間を計るために使用 - タオル
┗ キッチンペーパーなどでも代用可能 - 洗濯用の柔軟剤
┗ なくてもOK。普段使いしているもので十分 - ラップ
┗ 必ず「耐熱性」のものを使用すること
あとこれはなくてもいいのかもしれないですが、
水で急速冷却する時のために冷凍庫で「氷」をいくつか作っておきました。
準備しておくこと
- ヘアカットが終わった頭部を、胴体の首からもぎ取る
- 頭部の首の穴に割りばしを挿す
- 髪を櫛などできれいに整える
- ラップを頭部全体にピッチリと被せて、首元を輪ゴムで留める
┗ クセがついてほしい場所(今回は髪の毛の裾の部分)に沿って留める
★ポイント
頭髪部分はできるだけラップをきれいに伸ばしてから、丁寧に包むこと。
さらに。
- ラップの上から「ポリスリーブ」(ドール用スリーブ)を被せる
- 爪楊枝でラップの表面に何箇所か小さな穴を開ける
(お湯がラップの内側に入るように)
というのを行っておきます。
お湯の最適温度は
お鍋の中のお湯を適温に温めておきます。
「最適な温度」に関しては諸説ありますが、
わたしの場合は
調理用温度計を見ながら、常に75℃~80℃を保つようにしました。
これに関しては本当に人それぞれなので
「何℃が一番いい」というのはありません。
くれぐれも自己責任の上で行ってください。
繊維状の「サラン」の耐熱温度は90℃だとか140℃だとか言われていますが、
ハッキリしたことはわたしにもよくわかりません、ごめんなさい。
ネットでいくら調べても明確な答えは出てきませんでした。
あとはお好みで、
お鍋の中に「柔軟剤」を入れてよくかき混ぜておきます。
種類や量はこれまたお好みでどうぞ。
いよいよ熱湯の中にドボン
タイマーを「10分間」にセットして。
ラップで巻いて「チュッパチャプス状態」になった「千葉ちゃん」の頭部を
お湯の中にドボンと沈めます。
先ほども書いた通り、
お湯の温度は75℃~80℃くらいを目安に調整します。
ぬるくなれば熱湯を足すなり、火で加熱するなりして(!)
熱くなりすぎたら水を追加します。
熱湯なのでやけどに注意、です。
10分経ったら冷水でひやす
タイマーが鳴って10分が経過したらお湯から引き揚げて、
水道の蛇口の下で一気に冷水を浴びせかけます。
ラップは冷却時の最初の時はついていたのですが、
水圧で破れて(?)いつのまにか取れてしまいました。
本当は完全に冷えるまで、
ラップは付けたままにしておいたほうがいいと思うのですが…まあいいや。
頭と髪の毛をしっかりと冷やしたら、水気を切ってタオルドライします。
それから一晩放置する
そしてまた頭部に割りばしを挿して、
ラップできれいに包んで輪ゴムを巻いて「ポリスリーブ」をかぶせて。
再び「チュッパチャプス状態」にした「千葉ちゃん」の頭部を一晩放置します。
ちなみに「柔軟剤の使用」や「濡れ髪にラップを巻く」というコツは、
読者登録をさせていただいている
「ぷ~たん( id:tekarimushi )さん」に
ブログ記事やコメント欄で教わりました!
ぷ~たんさん、情報をありがとうございました!
感謝しています!!
──さて、
翌朝の「千葉ちゃん」はどうなっているのでしょうか?
けっこう長くなってしまったので
続きは次の「④仕上げ作業」編に書きたいと思います。
「お湯パーマ」の結果はいかに!?
ぜひ >>次回のブログ記事 もご覧いただけると嬉しいです。
ここまで読んでくださって、本当にありがとうございました!
今日はこのあたりで失礼いたします。
それではまた。ごきげんよう!!