商品化、検討中!?
昨日のブログ記事「チェコビーズって大変だ」の中でチラッと書いた、わたしが日常で愛用している「飾りかんざし」。冒頭の写真がそれです。
写真をご覧になって「あれっ?」とお気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが、かんざしの軸部分がとても短いのです。10cm程度しかありません。
そもそも「飾りかんざし」という言葉も定義も曖昧なのですが。
わたしが思うには、あらかじめ結ったり束ねたりまとめたりお団子にした髪の毛に刺して飾る、添え物的な、でも髪飾りとしては主役級のポジションにあるもの。それが「飾りかんざし」かなあ、と考えています。
現にわたしが普段よく髪をまとめる時には、市販のシンプルで強靭なかんざしを使用しています(※そのアイテムについては、またの機会にご紹介する予定です → 2021/02/03 「転売ヤーへの道のり」という記事に掲載しました)。
そうして完成したまとめ髪に最後にスッと刺すのが、自分で作ったハンドメイドのオリジナルかんざしです。
その「スッと刺す」ときに軸が短いと、反対側から軸の残りがビョーンと出てこないので、コンパクトにまとまるのがいいところなのです(その「ビョーン」がかんざしの魅力のひとつだと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが)。
このイラストはあくまでイメージですが、上下の画像をくらべてこんな感じだと思ってください。
要するに、かんざしの軸が短いと邪魔にならないのが利点かな、と。
(今の寒い冬の時期だと、短い飾りかんざし着用の上からニット帽もかぶれます!)
まあ、市販の「二本足かんざし(二本かんざし)」も軸が短いので同じように使えますが。
しかしながら、金属アレルギーの心配をしなくていいのと、とても簡単に作れるのとで、わたしは手作り(というか改造)をしていくつか揃えています。
──というわけで。
せっかくなので今日はその「軸の短い飾りかんざし」の作り方をお見せしたいと思います。
まず用意するものは…
安心の日本製・業務用食器洗浄機対応の箸ですってよ、奥さん!!
色は黒がおすすめです。
この箸は100円ショップのダイソーで購入しました。六角の箸を選んだのは「何となく」です。別に機械で洗う予定もないので食洗機対応でなくても全然かまいません。
もちろんお箸ではなくて、似たようなプラスチック製や木製のかんざしがあれば、それでもOKです。
実際にわたしは、以前「シルバー VS ロジウム」という記事でご紹介した「プラスチック製の黒色のかんざしパーツ」も使ってみたりもしました。
ただしコスパは100均のお箸のほうが断然いいですね、お得です。
【軸の短い飾りかんざしの作り方】
用意した箸もしくはかんざしパーツを、10cm程度の長さに切ります。
「切る」よりも「折る」という感じでしょうか…。あらかじめカッターナイフなどで切れ目を入れておくとけっこう楽にポキッと折れます。折ったあとは必要に応じて「ハンディ鉛筆削り」や「やすり」などを使い、先端の形を整えておきましょう。
そうして短くしたら、ピンバイス(穴を開ける工具)を使って穴を開けて、ヒートン(吊り金具)を刺すか、大き目のマルカン(輪状の金具)をつけます。
上の写真は左から、箸(上部)・箸(下部)・かんざしパーツです。箸(上部)のサイドにヒートンを埋め込み、あとはマルカンを通しました。
ラッキーなことに、この六角箸は折っても内部が黒色でした。が、たとえば黒塗りの木製や竹製の箸などですと、折ったら内側が木の色だった…なんてこともあるかもしれません。そのような場合は黒いマーカーペンなどで色を塗りつぶしてしまいましょう。
次に用意するものは、これです。
左から、過去にこのブログの「燃ゆる焔のランタンかんざし」「 ゴールド派?シルバー派?」「チェコビーズって大変だ」の記事にてお披露目したものと同じです。気になった方はぜひリンクからどうぞ。
先ほど作った「軸の短い飾りかんざし」にこれらをとりつけていきます。
が。
写真をご覧になればお分かりのとおり、これらのチャームの先端には「カニカン」が取り付けてあります。カニカンというのは前にもご説明したとおり、ネックレスなどの先端についている、取り外しを可能にするための金具です。
そう、かんざしの軸とチャームを固定することなく、その日の気分や服装によって好きなチャームを取り付けたり外したり交換ができる…という、節約……じゃなかった、とても画期的なかんざしなのであります!!
どうですか? この、わずか10cmの長さのかんざし。
これまでかんざしで髪をまとめることに抵抗があった方、特に「かんざしって難しそうで出来ない・やったことがない」という方にもおススメのアイテムです。何しろ「まとめた髪にスッと刺す」だけで、ヘアアクセサリーとして完成してしまうのですから。
もしも「ぜひ使ってみたい!」という方がたくさんいらっしゃったら、商品化もアリかな…と思う、そんな反面。
お箸をボキボキと折る作業を繰り返して、軸の短いかんざしを日々作成する自分を想像すると、ちょっと虚しいものがありますね…。
ちなみに、この「チャームを付け替えられるかんざし」というのは、実はけっこうどこにでもあったりするので、特に商品化は考えていません。まあ便利といえば非常に便利なのですが。
──と。
思うままに書いていたらずいぶん長くなってしまいましたね。
ここまで読んでくださった方、本当にどうもありがとうございました。
そして最後に言わせてください!!
「箸(はし)」と「簪(かんざし)」って、漢字が似ている…気がする!!!
【おわり】
★ 追記 ★
2021/01/26 画像の追加と若干の加筆修正を行いました。